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永遠なる太子信仰と大陸文化の伝承地~四天王寺への道  ③~庚申堂(こうしんどう) [大阪市天王寺区]

堀越神社より西に四天王寺南大門に南に位置する庚申堂(こうしんどう)を訪ねます。

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近くには大阪で有名な予備校もありました。

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庚申堂
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文武天皇の時代といいますから飛鳥時代(697~707)のこと。国中に疫病が蔓延して世を憂いた四天王寺の高僧・豪範が天に一心に祈ると庚申年庚申日に青面金剛童子が現れて「帝釈天が、汝の人の哀れむ至誠を感じて、除災無病の方便を与えよ、との命で天から降ってきた」と告げました。

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たちまち疫病が見事に退散して、これが庚申堂の縁起になったといわれます。

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以降庚申の日には 参脂人で賑わうようになりました。

庚申の日には、コンニャクを北に向かって食べると御利益があると言い伝えられ「みざる・きかざる・いわざる」の加持を受ければ、痛いところが治ると言われています。

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庚申信仰とは、もとは中国の民間伝教で「人の体内には三尺という三匹の虫がいて、庚申の夜に眠っている体内から抜け出して、人間の罪過を天帝に告げ、それによって寿命が決められる」と有り、そのため 庚申の夜には徹夜する習慣が生まれました。

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これら庚申信仰が庶民に広まるにつれ疫病よけという現世の御利益につながったと考えられます。

さてさて、次回は 竹本義太夫の墓所を訪ね、大阪開帝廟を横目に四天王寺の東門に至ります。


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