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天王寺七坂巡り ②~天神坂・清水坂 [大阪市天王寺区]

一心寺を離れ 逢坂の道を横断して 天王寺七坂めぐりの続きをしますね。

ほどなく 歩くこと 西の方向に 急な下り坂があります。

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坂の途中にはこんな石碑があるんです。

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江戸時代からなにわのまちでは 水質の良い水を求めて 上町台地周辺の水を売り歩く商売が盛んでした。

天神坂

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この坂は安居神社に通ずる坂道なのでこの名が付いたそうです。

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ますは 安居神社の急な石段に遭遇。

安居神社には天王寺七名水の一つ、安居の清水があり、「かんしずめの井」と呼ばれ有名であったが、今は枯れてしまい、井戸枠だけが残っています。

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この神社の狛犬様は 頭がつるっとしていてなんか変ですね。

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かつて大坂夏の陣で奮戦、壮絶な討死をした 真田幸村の戦没地としても有名です。

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毎年、命日の5月7日付近の休日には幸村の故郷の長野県上田市の関係者や全国の幸村ファンが慰霊のため集まり「幸村まつり」が行われます。

天神坂を北に歩くとすぐ、七名水のひとつ、「増井の清水」がありました。

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現在は屋敷地の中の奥に柵に囲まれた井戸の屋形が残されているだけです。

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かつては 上下2段の水枠に分かれ、上方は侍方、下方は町人方としたそうです。

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このあたりの まち並みは 「伶人町」といい、古く四天王寺の楽師が居住したことから由来する地名です。

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しばらく行くと なだらかな坂道のさきに 寺の門柱があります。

清水寺

有栖山清光院清水寺といい、四天王寺の支院であります。創建は不詳で、もとは有栖寺(うすじ)と呼ばれており、寛永17年(1640)に延海大阿闍梨寺が京都・清水寺を模して中興しました。

十一面千手観世音菩薩を本尊としております。

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このように清水の舞台もあり、往時は大坂のまちや 大阪湾を見下ろせる眺望の地として 多くの参拝者が訪れました。

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また、音羽の滝とそっくりな 大阪市唯一の天然の滝 「玉出の滝」があります。

この滝は 四天王寺の本堂下の青龍池とつながる霊水とされ、ときおり行者が滝に打たれ修行する姿も見られます。



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清水の舞台からは かの有名な大阪のシンボル 「通天閣」も眺められますよ。

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日没まじかには さぞ夕陽が綺麗なことでしょう。 夕陽燦燦の坂のまちにふさわしい 見晴らしです。

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この地で 西方浄土に想いをはせ 鐘の音に聞き入るとき 無念に散った 幸村や この地で 客死した芭蕉の浮瀬(うかむせ)などを 思い起こさせます。

まだまだ、天王寺の夕陽丘の 坂めぐりは続きます。
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